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中高年女性健康外来からのお知らせ
(木曜日、担当 齋藤医師)
産婦人科では中高年女性を対象に特殊外来を開設しております。自分の健康は自分で守って、元気な状態を維持することが大切です。女性は閉経を迎えることによって大きく身体の変化が起こります。何でも分からないことは相談してください。
毎週木曜日予約制です
閉経でおこる身体の変化についてQ&A形式にしてみました。
閉経を期に起こる女性の身体の変化
- 更年期障害
- 骨量減少、骨密度低下、骨粗鬆症
- 高脂血症
- 皮膚のコラーゲン減少
Q&A
1.閉経はどうして起こるの?
閉経は卵巣からのエストロゲン産生が低下することによっておこる現象で、日本人は平均50歳です。女性はこの頃からいろいろな身体的変化が起こります。
2.更年期障害について教えて?
閉経前後10年間を更年期といいます。この頃から月経が不順になり、エストロゲンが低下することにより、ほてり、発汗(血管運動障害)やいらいら、不眠、倦怠感、精神不安、耳鳴り、動悸(精神神経症状)などがおこります。これらの症状が出現して、日常生活に障害をきたす状態を更年期障害といいます。
女性の誰もが通過する時期ですがほとんど症状もなく経過してしまう女性もいます。50歳頃になると体力も低下し、家族のこと、子供のことなど色々と心配や悩みが多い時期と重なるため、精神不安などがおき易くなります。その症状も精神科領域疾患(例えばうつ病など)と重なり合うことも多いです。治療としては症状にあわせてエストロゲン補充療法(HRT)や漢方療法、睡眠導入剤などを選択します。婦人科以外にかかりつけ医や心療内科に相談するのも一つの方法です。
3.ホルモン補充療法(HRT)はガンになると聞いたけど大丈夫?
欧米では多くの女性がエストロゲンによるホルモン補充療法を行っています。
| HRTのメリット | デメリット |
|---|---|
|
骨粗鬆症の予防と改善 動脈硬化予防 尿失禁、皮膚の老化予防 アルツハイマー病予防? 子宮体癌、大腸癌発生の低下 |
乳癌発生 静脈血栓症の増加 |
2003年にWHIの勧告で、5年以上HRTを行っている女性は乳がん発生が増加するとの報告が出されました。HRTには骨粗鬆症予防効果など種々のメリット(副効用)があるとされますが、漫然とHRTを続けることは止めるべきです。
HRTは何時でも始められ、症状がなくなればいつでも止められます。1日おきに少量を服用している人もいます。一度婦人科で相談されたらどうですか。
しかしながら、子宮筋腫や子宮体癌、乳がん、もしくはその疑いのある人にはこの治療は勧められません。
4.骨粗鬆症はどんな病気?
通常、最大骨量は20歳代の女性を100とした場合(YAM)、その70-80%が骨量減少、70%未満が骨粗鬆症です。骨粗鬆症は骨量が減少し、骨組織が脆くなり骨折しやすい状態です。
これから元気で生活していくには骨折をしない、骨粗鬆症にならないような予防や治療が必要です。骨粗鬆症治療の大きな目標は骨折予防(大腿骨、腰椎)であり、なるべく骨量を保つことが重要です。それには適度な運動負荷とカルシウムの摂取(牛乳、小魚など)を心がけることが大事ですが、それだけでは骨密度を改善することは難しく薬物治療が必要となります。
| 正常腰椎 | 骨粗鬆症 |
|---|---|
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| 正常骨梁 | 骨粗鬆症 |
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女性の腰椎骨密度は閉経を境に急速に減少します。
これはエストロゲンの減少と同じ変化です。

5.骨密度はどの様に測るの?
弱い放射線を用いたDXA法(腰椎)が一番正確に骨密度を測定できます。その他、前腕骨DXA法や超音波検査(踵骨)などがあります。今後骨折を予防するのに一度自分の骨密度を測っておくと良いでしょう。
藤が丘病院では、予約になりますがいつでも腰椎骨密度が測定できます。
| 腰椎骨密度測定(DXA法) | 前腕骨密度測定(DXA法) |
|---|---|
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6.高脂血症、コレステロールが高いとなぜ悪いの?
女性は閉経になるまではエストロゲンの影響でコレステロールはちょうど良い値に保たれており、高血圧や動脈硬化はおきにくい状態ですが、閉経になるとコレステロール値が上昇、善玉コレステロール(HDL)の減少、悪玉(LDL)が上昇、中性脂肪も上昇し、動脈硬化性変化がおこります。肥満の方も肥満でない方も一度血中コレステロールを測定しみてください。適度な運動、散歩、食事の見直しが必要です。
19世紀の後半までは人間の寿命は50歳、動物は閉経イコール寿命を迎えた時期となります。人間は病気の治療により今では80歳を超えるまで寿命が延長しました。閉経を迎える女性は、これからを第2、第3の人生と考え、楽しく元気で生活しましょう。










