当院は医系総合大学である昭和大学の2番目の総合病院として卒前・卒後教育の充実を目標に1975年に開設されました。当時の大学病院では主流であった第一内科、第二内科といった「医局講座制」を排し、開設当初から循環器内科、消化器内科などの「臓器別専門診療」体制を採ってまいりました。これは患者さんに判りやすい方法であると同時に、卒後研修にとっても極めて効果的な診療体制で、卒後2年間のローテーション研修を終了して巣立った医師は、病院開設以来682名、出身大学は50大学に及んでいます。
平成16年に始まった新臨床研修制度にも30年に亘って私たちが蓄積してきた研修のノウハウが生かされています。研修医教育で最も重要なことは「臨床判断」を如何に学ぶかです。これはまた最も難しい課題です。病院は各種のマニュアルやガイドラインを揃えて皆さんの修練指針の一環としていますが、日常臨床では標準的治療を外れる患者さんを多々経験します。初期臨床研修のゴールは「一人で自立してプライマリーケアを行うことができる」ですが、どこまでがガイドラインに沿っていて、どこからが標準治療を外れるのか、その判断を2年間に反復して学ぶ必要があると考えています。
当院では指導医を中心として一年先輩が一年後輩を指導する‘屋根瓦方式’の指導とdidactic sessionに力を入れています。各診療科の週間カンファレンスの他に、モーニングセミナー(100回
/年)、イヴニングセミナー(12回 /年)、感染・救急ランチョンセミナー(50回 /年)、安全管理講習会(7回 /年)、CPC(12回
/ 年)、さらに臨床腫瘍セミナー、NST勉強会など病院を挙げて行うセミナーが目白押しです。これらのセミナーは Up to Date
の知識を吸収し、再整理をするのに有用だと思います。
また、高齢者社会に突入したわが国では、地域の医療資源の効果的活用による経済的医療環境の構築が求められています。診療所、訪問看護ステーション、介護療養型医療施設などと総合病院が連携して、一人の患者さんを連続的に診療する「地域内完結医療」はその具体案です。当院は‘かかりつけ医’、訪問看護師、ケアマネージャーなどと共通の場でカンファレンス出来る環境を整えます。これは初期臨床研修医の修練の場として有意義であろうと考えています。
このように私たちは研修環境を出来るだけ整備し、明日の医療を担う人間性豊かな医師を育成してまいりますので、初期臨床研修を希望する皆さんの参加を心よりお待ちします。
(病院についての質問のある方、見学を希望される方の連絡をお待ちしています。)
E-mail:fjinji@ofc.showa-u.ac.jp
|