病院長の挨拶

  当院は昭和大学の2番目の教育病院として昭和50年(1975年)に横浜市北部の藤が丘に開設されました。新病院の使命は、医系総合大学として使命感を持った医療人を育成すること、その実践を通じて地域医療に貢献することでした。
  地域医療への貢献という課題に対しては、例えば循環器内科、呼吸器内科、消化器内科・・・のように臓器別に診療科を整理し、患者さんが自分の症状に照らし合わせて受診したい診療科を選択できる方法を採用いたしました。この方法は今ではごく当たり前ですが、当時としては斬新な体制で、爾来三十年以上に亘って高度な医療を提供してまいりました。
  専門診療を推進すると同時に急性期医療にも力を注いでまいりました。昭和60年(1985年)に開設した救命救急センターは、県下5番目の3次救急施設として横浜市北部を中心とした広域の重症救急患者さんに対応し、高い評価を頂いております。平成15年(2003年)には病院全科の救急患者さんを1ヶ所で診療するタイプの救急外来(ER)開設し、地域の休日急患診療所と連携して年間約1万3千人の救急患者さんを診療してまいりました。
  一方、最近では診療所、在宅医、訪問看護ステーション、介護療養型医療施設などと総合病院が連携し、一人の患者さんを協同で連続的に診療する「地域内完結医療」が基本医療政策になっています。高齢者社会を迎えたわが国では、地域の医療資源を効果的に活用し、より充実した経済的な医療環境が要求されているのです。当院はこの課題に対し、病院の力が効果的に発揮できるように「総合相談センター」を開設します。この部署を通じて青葉区医師会を中心とした地元医師会と連携し、診療所の「かかりつけ医」や「往診・在宅医」とともに患者さん本位の医療を提供してまいります。
  昭和大学藤が丘病院開設時の理念は連綿として現在に繋がっており、病院は職場環境・研修環境の整備にも力点を置き、明日の医療を担う人間性豊かな医療人を育成してまいります。

院長 真田 裕